当研究会メンバーの歩んできたキャリアの中で、顧客応対の仕事をどのように活かし、成長してきたか?

それぞれのストーリーをマンガでご紹介します。

その①「これが私の生きる道」

学生時代から顧客応対の仕事を志願していたメンバーのお話

私が顧客応対業務をやりたいと思ったきっかけ

マンガのモデルになられたTさんにキャリアカウンセラーM(ともに当研究会会員)がインタビューしました。マンガの背景も詳しく説明していますので、併せてごらんください。

カスタマー研
メンバーM

質問:このマンガにタイトルを

ご自身でつけるとすると?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:「これが私の生きる道」です。

カスタマー研
メンバーM

質問:大学に入る前から

お客様応対の仕事に就くイメージがあったのですか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

大学入学時点では、当時、女子の進学先は文学部か家政学部がほとんどだったと思うのですが、理科が好きだったので家政学部に進学しました。

まだ現在のように女性が長く働き続けられる職業上のモデルがなかったのですが、私は長く働き続けたいと思っていましたので、在学中はその方法を探していました。

その中でマンガにあるようにHEIB(企業内家政学士)という働き方に授業で出会い、「これだ!これが私の生きる道だ!」と思いました。

カスタマー研
メンバーM

質問:大学を出てすぐ希望するお仕事に就けたのですか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

就職活動では希望通りにはいかず、まずは大学の先生の紹介で食品分析の会社に入社し、そこで働きました。食品分析の仕事は、大学の研究室のような雰囲気で楽しく仕事が出来ました。

 最初の就職から3年目、新聞で見た求人に応募して、外資系化粧品メーカーの品質管理の仕事に就くことができました。念願の一般消費財の会社に就職でき、これからと思いました。

カスタマー研
メンバーM

質問:研究や調査がとてもお好きだったご様子

ですが、なぜ自ら異動を希望されたのですか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

ご質問の通り、食品分析の仕事から化粧品メーカーに転職して品質保証のお仕事を担当したときは、もともと実験などが好きだったこともあり一番面白い時期でした。

 製造した商品の検査方法や基準の策定など工場を出るまでの品質管理はもちろん、市場に出た後の不具合品の検証なども行い品質向上に努めてきました。

入社した会社が外資企業で当時は「日本の品質を世界基準に」という思いで、やりがいを感じていました。ただ、だんだん、会社の内外の変化により品質はグローバルスタンダード化が進み、自分にできることの限界を感じるようになってきました。

「お客様のために」をかなえるには直接お客様の声を伺い、発信する部署に異動しようと考え、2度希望を出して異動が叶いました。 この時、「消費生活アドバイザー」の資格を取得し、この後の進路にも繋がっていきます。

カスタマー研
メンバーM

質問:自ら希望して顧客応対部門のお仕事に就きたいと

思われていたということで、お話がお得意だったのでしょうか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

ぜんぜん。元々、コミュニケーションが得意なわけでもなく、どちらかというと話も苦手でした。 

幸い取り扱う商品については品質管理の仕事で知識があったので、あとは電話応対の技術は実際に電話の中から経験と知識を体得して、出来るようになってきました。

電話対応、メール対応の問い合わせ、苦情の対応の中で共感力を高め、共感ポイントを逃さないことに注意することなど、カラダで学んでいきました。

 製造、成分、容器の構造等、それまでの品質管理の仕事で身につけた知識はもちろん、 もともと論理的に考えて、ロジカルに説明することは、最初から得意だった、というのはありました。

カスタマー研
メンバーM

質問:

さらにお客様相談室から転職されても「消費者」

に関連するお仕事に就かれたのですね。

転職されるきっかけはあったのですか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

お客様相談室ではお客様の声を聴き、それを社内に届ける役割を実感していました。 社内調査でも担当ブランドは常に高い評価を得ていました。

しかし、お客様対応部署そのものが外部に委託されることになり、転機が訪れました。

いろいろ転職活動に励むなかで、それまでのキャリアの棚卸をしてみました。

その間ファイナンシャルプランナーやキャリアコンサルタントの資格も取りましたが、「やはり消費者関連業務をしたい」という思いに至り、お客様相談室時代にとっていた資格(消費生活アドバイザー)繋がりで、消費者関連の政策を執行する行政機関の仕事に就くことが出来ました。企業から行政に職場は変わりましたが、相手に寄り添う丁寧な対応を心掛けています。

転職の際は資格が活きたと思います。

カスタマー研
メンバーM

質問:大学のころからやりたいと思われている

仕事を、ずっとされているのはすごいと思いますが、

夢をかなえる秘訣はありますか?

カスタマー研
メンバーTさん

回答:

振り返ると大学生の時に「これが私の生きる道」思ったことを原点に、ここまで来ました。

 その原点とは「消費者と企業を繋げる」という仕事。とは言っても、その時その時の課題に、いっぱいになりながら過ごしてきました。

私も最初からすぐ希望する仕事に就けたわけではありませんでした。想定外の仕事からのスタートであったとしても、やってみないと、向き不向きは分からないのでは・・・、と感じています。

  苦手と思うこともやってみると、案外出来ることもあります。

一生懸命やった仕事の経験は、必ず別の仕事にも活かされますので、まずは挑戦してみてくださいね。