当研究会メンバーの歩んできたキャリアの中で、顧客応対の仕事をどのように活かし、成長してきたか?

それぞれのストーリーをマンガでご紹介します。

その③「経験を活かして起業」

「自分の取り組んだ経験は、他社の人たちにも役に立ちそうだ!」という気づきから始まった起業独立のお話

「キャリア人生の流れの中で、相談室経験を振返ったら」

マンガのモデルとして登場されたメンバーからのコメントをご紹介します。

私は50歳を過ぎてから起業しました。
何歳になっても自分の好きな仕事をしたいと思ったからです。
主な仕事は、お客さま応対を行うコールセンターやお客様相談室への業務コンサルティングやマニュアル作成です。
私の起業はお客さま応対の経験なしには成り立ちませんでした。
そのことをいくつかのテーマに沿って、お話をしたいと思います。

会社員時代に役立った業務経験
■お客さま応対のノウハウは業種を問わず通用する

カスタマー研究会に入って痛感したのですが、
お客さま応対の仕事は、会社が違っても業種が違っても、大事なところは共通することが多いんです。
実際に今の会社の顧客企業は私が勤めていた会社と全く別の業界です。
しかし「お客さま応対」という共通語はそんな垣根を吹き飛ばしてくれます。
大事なコアの部分を押えていれば、どの業種でも通用する実力が身につくと思います。

■現場の悩みを知っているからこその強み

業務改善の提案やマニュアル作成をする時は、現場の方が便利だと思ってもらえることを考えています。
経営層にだけ評価されて、現場からは敬遠されるような仕事はしたくないと思います。
従業員満足があってこそのお客さま満足だと思うからです。
お客さま応対の現場の方から信頼いただけることは、私自身のやりがいにもなり、活力の源泉になります。

■お客さま応対とビジネスの共通点

お客さま応対とビジネスにはいくつも共通点があります。
 1.お客さまの困りごとを親身になって聴くこと
 2.お客さまの置かれている状況を想像し、質問すること
 3.解決策を提示すること
また、あなたが本当は商品開発の仕事をしたいと思っていたら、お客さま応対業務は宝の山です。
お客さまが商品のどこに惹かれているか、またどんな商品を望んでいるかが実際に聞けるからです。

■最後に一つ

どんな仕事でもそうだと思いますが、目の前の仕事をマニュアル通りにやるだけでは実力はつきません。
常に本質を考えて取り組んでいれば、どんな仕事でも通用する力がつくと思います。
お客さま応対業務で得た経験が、皆さんの今後のキャリアに生きることを願っています。