顧客対応のスキルを学び初めて一年近くになりますが、最近しみじみお客様対応の難しさと奥深さを思い知ります。

元来飽きっぽい自分が、悩みながらもこの勉強を続けたい理由の一つは『答えに定まった形は無く、答えが複数あること』と、二つ目は『対人力が磨かれる』ということにあります。(名づけて『素敵な大人の女になる作戦!』)無人島に一人で住んでいる訳では無いので、対人力が生きていく上でどんな場面でも必要になるからです。

私の少ない仕事の経験から感じたことを申し上げますと、行政の相談員が対人力を必要とする理由は大きく分けて以下二つです。

1.正しい問題解決のために相談者から信頼され、どんなことも包み隠さず話してもらえる環境を作らなくてはいけないこと。(相談者は自分にとって都合の悪い事は話したがら無いが、話してもらわないと解決策を見誤る可能性がある)

2.対事業者では、交渉を円滑に行うために交渉相手の気持ちを不快にしないで良い条件を引き出す応対が必要。(悪徳業者の例が目立つので、相談員は強硬な姿勢で応対していると思われがちですが、ベテランほど駆け引き上手で柔と剛を使い分けていらっしゃいます)ココは是非、恋愛にも応用したいトコロ。 

次に、対人力は顧客対応の仕事ではお客様にご満足頂ける対応をするために必須ですし(カスタマ研の皆様に私が言うまでもありませんが)、円滑に仕事をするには職場の方々と、家でリラックスするためには家族と、楽しい時を過ごすためには友人と、という風に特別な対象だけで無く、自分に関わる全ての人たちにリンクしてきます。その全てにおいて良い人間関係を築く事が、私の最終ゴールです。(今現在の自分が出来ていないから『目標』なのです)

心のキャパシティが小さい私は、「人のためなれば。」と起こした行動が理解を得られなくて傷つく時もあります。(原因は自分の方法が間違っていたり、誤解されたり)そんな時は人に喜んでもらえそうな事をしたくても、つい臆病になってしまいがちです。

そんなときの私のお勧め映画は、『ペイフォワード』と『アメリ』です。

『ペイフォワード』は1人が2人に良い事をして、それを受けた2人が4人に良い事をして、、、という幸せのねずみ講(例えの発想が貧困ですみません)の話。『アメリ』は皆を幸せにするための小さないたずらをする女の子の話。→詳しくは映画をご覧ください。

どちらも心がほのぼのとして、「誰かが自分に何をしてくれるかは関係ない!自分が関わることで少しでも皆に喜んでもらえる事をしてみよう!」と言う勇気がわいてきます。

その延長線の先にCS・ESや自分自身の満足があるのかなと今は思っています。

column 021
この一年を振りかえり・・・
岩瀬 美希 第24期消費生活アドバイザー
Home ColumnTop