昨年12月2日で満60歳となり還暦を迎えました。
同時に、定年という一つのゴールが間近に見えてきて、来るものが来たという感じです。

その定年後は、あまり考えることもなく、引き続き同じ職場で同じ仕事を続けることになりました。
会社に乞われてというと格好は良いですが、自分を突き動かす強い気持ちを持てないまま、今を迎えてしまったというほうが当っています。

ただ、妻に「何をしてもよいが、一日中家に居られるのは困る。」と言われるまでもなく、家の外に活動の場を求めるつもりでいました。
しかし、それが何なのかを決めかね、これまでの知識や経験、人脈を前提とした、無難な世界に身を置くことにしたわけです。

ああ、勿体無い。

健康な体と若干のお金、自由に使える時間があるのに、何でまた会社勤めなの?

でも、年金などあてにならないから、働かせてもらえる間は働き続けたほうが良いのでは。

頭の中では雑音が出続けているのですが、今年1年の身の振り方は決めたことなので、ボリュームを下げて聞こえないふりをすることにしました。
その代わり、今年1年で、与えられた時間の使い方をじっくり考え、具体的な計画を作ろうと思っています。

会社や仕事仲間の後ろ盾がないただのおじさんが、どこまでダイナミックに変身出来るか。ゼロベースで考えられるわけですから楽しそうです。
そのために60年がんばってきたとも言えるのですから。

column 042
60にして惑う
畠中 道雄
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