私の仕事は外資のスポーツメーカーでの営業アシスタント及び販売促進です。とにかくユーザー及び小売店へ告知している唯一の電話番号の為、ありとあらゆる電話がかかってきます。注文、商品説明、商品クレーム、どこで買えるの?などなど。。。とにかく、それらが自然相手のスポーツの為、ある時期に集中してしまうのです。

すごい数の電話の中、当然会社的には「売ってなんぼ」の営業業務に力が入り、電話応対は二の次になってしまうのです。しかし、その中にはユーザーからの電話も多々あるわけで、電話番号がすべて同じため、心の準備のないまま電話をうけ、しどろもどろの対応。
「あーあ、変な電話で仕事が中断されたー」これが今までの私でした。

そんな訳で資格を取ってみたものの、資格は資格でスキルがアップするわけでもなく、ただ消費者関連の話題にだけ敏感になりました。

そんな折、あるTV番組で同業の顧客サービスの姿勢を知り、これでは時代の流れに乗り遅れる、と思いこのカスタマー研にたどり着きました。

はじめて参加した時、他の参加者の人々の意見を聞き、「え!お客様相談ってなんでもはいはい謝ること?」「何でも交換しちゃうの?」「どうしてそんな考え方ができるの?」と???はてなの連続で他の会員の皆さんが心の広い神様に見えました。本当です!

今までは相手に会社の方針を理解させようとしていました。ユーザーからの立場などを考えて対応していませんでした。ただ、心情として相手が困っていると何かしてあげたいな、と思うだけで「どうしたら問題が解消されるんだろう?会社的には商品交換できないし、今からでは発送が間に合わない」などなど。

いつも中途半端な対応で、「のどもと過ぎれば・・・」とこんなことの繰り返しの毎日でした。

今はと言うと、他のカスタマー研の人々の熱意に押されっぱなしのまま、まだまだ今までの自分の考え方と他の人との考え方のギャップが埋められなく、精進の日々です。ただ、消費生活アドバイザーとして、企業とユーザーとの橋渡し役の任務を意識し、いろんな目線で問題に取り組むことをモットーに試行錯誤しています。できるできないの前に意識するだけでもいろいろ変化ができ、この姿勢を保ちながらいろんな経験をつんで行きたいと思っています。まずは完璧を求めず問題を意識し、次に出来ることからこつこつと実行していきたいと思っています。

column 017
いままでの自分を振り返ってみて
〜まずは意識からでも〜

永瀬 陽子 第22期消費生活アドバイザー
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